前回の記事の通り、2CPUのOpteronマシンを自作しました。
AMD Opteron Quad Core 2378が2個載っているヤツね。
記事では結果うまくいったことを書いてますが、実際の作業の中では数え切れないほどのトラブルに遭遇し、その度に絶望と挫折を味わいつつ、解決への糸口を探すという苦しい道のりを経て、ようやくWindows7のインストールに成功するというゴールにたどり着いたのでした。
今ここにそれらトラブルとその解決策の数々を記録し、同様にOpteronを自作しようと思う方々への役に立てれば幸いと思い、この記事を書きます。
1.Opteronとかのサーバ向けパーツは専門店で買おう何を言っているかというと、OpteronのCPUとかマザーとかって、その辺に転がっているPCパーツ屋の通販価格を見たらかなり安く売っているんです。
それに引き換え、
User's Sideのようなサーバー向けのマニアックなパーツ屋だと、結構高めの値段で売っているので、どうしても安く売っているところで買おうという気になってしまいます。
が、やはりOpteronを自作しようと思ったら、絶対にUser's Sideのような専門店で購入すべきです。
なぜなら、一般的なPCパーツ屋(というかFaith)では、
・納期がかかる
・マザーのBIOSが更新されておらずCPUが動かない
・自力でBIOS更新しようにも、SocketF対応CPUなんて他に持っていないのでBIOS更新できない
・サポートの対応が遅い&役に立たない
からです。
ボクはFaithでPCパーツを購入したのですが、以下の通りかなりヒドイ目にあったのです。
時系列順に記録しておく。
2009/6/8 FaithでCPU2個(Opteron Shanghaiコア)、マザー(Tyan)、メモリ2個を注文
User'sSideよりもマザーが1万円ぐらい安かったのでFaithにしてみた。
ただし、マザーの納期が「未定」と表示されていた。
納期の目安を知りたかったので、Faithに納期確認すると「納期は未定となっています」だって。
いや、それは分かってるんだって…。
ちなみにUser'sSideなら即納でした。
でも、納期未定ってことはTYANの工場でできたてホヤホヤのマザーが出てくるってこと?
なら、BIOSも最新のものが載っていて、割りと新しい(といっても昨年の暮れに発売なので半月経ってる)ShanghaiコアのCPUもちゃんと認識してくれるんだろうな??
でも、注文してから半月経っても、一向に配送されてこない。
待っている間に、メモリ価格は下がってるし。
でもすでに注文受け付けられている段階では、支払額は高い価格のままだし。
腹が立ってくる。
2009/6/24 一体いつ送ってくるのか!?とクレームメールを送る。
クレーム入れたとたん「今日明日に配送します」との返答。もしかして送り忘れていたのか?
2009/6/27 Faithから商品受取。
取り急ぎ、組んでみたけど全く動かない。
最小起動構成でも動かないことから、BIOSが古いんだと判断。
しかし、ShanghaiコアのCPUが動かないってことはBIOSが去年以前のものってこと?
これだけ待たせておいてデッドストックのマザーを送りつけてきたのか?
すぐにFaithにクレームを入れる。
CPUとマザーを同時に買ってるんだから、ちゃんと動くBIOSにしてくれるよね??
その後、Faithから返答なし。
Faithに送り返すとか、他のBIOS書き換え業者に出すとか、色々手があるんだけど、とりあえずFaithから返答がこないことにはこちらは動きようがない。
ひたすら待たないと。
2009/7/4 1週間経っても返答がないので、再度クレームだす。
Faithから返答あり。
「BIOS更新は5000円です」だって。
こんだけ待たせておいて、結果5,000円出せといってくるのも腹立たしいやつだ。
この時点でFaithはもう二度と利用してやるものかと心に決めた。
そんな感じで、注文してから丸々1ヶ月間、Faithのおかげで何にも出来なかったといっても過言ではありませんでした。
少々高くてもUser'sSideみたいなまともなサーバ屋さんに頼むべきでした。
2.2CPUのマザーの電源に8ピンが必要。最近のAthlonX2とかCore2Duoとかって4ピンのCPU用電源をつけてますよね?(多分)
これってCPUが1個に付き4ピン電源1本が必要ってことみたい。
持っていた電源には4ピン電源が1本しかなかった。
電源変換コードを買ってなんとかしようと思ったが、近所では売っていなかった。
不安定要因は減らしてもいいかなと思って電源を新規に購入することにした。
それもサーバ用途に定評がありそうな
>ENERMAXの2万円の高いのにした。
この電源(というか最近のは一般的なのか?)には4ピンの電源がちゃんと2本付いているので安心。
デュアルCPUを組もうと思っている人は手持ちの電源を確認しましょう!
3.PCケースにマザーが入るか確認。ケースはこれまで使っていた
AntecのSoloを流用しました。。
ケースもマザー(TYAN Thunder n3600B)もATXだから問題ないと思いきや、ものすごくギリギリ。
マザーをケースに入れるためには、ケースファン、HDD、DVDドライブを全部取っておく必要があった。
バックパネルはマザー側につけて入れること。ケース側にはめておくと、マザーが入らない。
ということは前回の記事でも紹介しました。
マザーの電源LEDのピンは2本、Solo側のピンは3本で合わない。
変換コードがないかパーツ屋で探したが、なかったのであきらめた。
4.SocketFマザーのBIOS更新は難しい。結論は、「
BIOSトラブルなんでも屋」にBIOS更新を依頼すればよい!
以下蛇足です。
Faithの悪口を書いた章でも書きましたが、BIOSの更新が必要でした。
自力でBIOSを更新するためには現状のBIOSでも動く古いSocketFのCPUが必要ですが、当然手持ちにはありません。
中古品で近所で売っていないか探すけど、やはりない。
ネットで中古品を5800円ぐらいでは売っているが、高い。それなら素直にFaithに送り返した方が安いしね。
以下、ボクのOpteron組み立て時のメモを載せておく。
本当にメモなので読みづらいけど、まあ、情報は多いほど良いと思う。
他のマザーでBIOS更新する荒技があることを発見。
一旦他のマザーでBIOS更新画面まで立ち上げておいてから、おもむろにBIOSROMを差し替えてから更新するんだ!
Socket754のAthlon64マザーでやってみることに。
今のマザーと昔のマザーで同じBIOSROMの形状だった。
起動DISKを作る。
家族用PCのFDDで作ろうとしたが、FDDが動かない。
よくよく確認したらFDDに電源がつながっていなかったので、電源をつなぎなおしたが、やはり動かない。
っていうかFDDが壊れていることが発覚した。
予備のFDDを発掘してきた。
この予備一台で、家族PCと、BIOS更新マザーとで使いまわすハメに。
その辺に合ったFDをBIOS更新用に流用しようと、FDの中のデータをPCにバックアップしていたが、やたらと時間がかかる。たったの1MBのくせに。
XP上で起動DISKを作成し、出来た中身を見ようとすると、フォーマットされていないとの表示される。
一旦フォーマットして、再度起動DISK作成しなおすが、やっぱり中が見えない。
FDが壊れているという結論。
他のFDで起動DISKを作成、今回は成功。
BIOSイメージを入れようとしても、容量オーバー。
なぜならBIOSイメージだけで1024kBもあるし。
BIOSイメージ用にもう一枚FDを使用することに。
起動中にBIOSROMを取り出さなきゃいけないので、一旦昔のマザーのROMを緩めて起動させようとしたが、動かない。
ROMはかなり押し込まないと起動しないようだ。
セロテープでROMをとろうと思っていたが、セロテープ程度の粘着力ではROMは取れない。
絶縁線をROMにくぐらせておいて線を引っ張って取り出すことにした。
練習ではうまく出来たが、実際にマザーを起動させてから線を引っ張ったら線が切れた。
もっと太い絶縁線を使っようやく取り出しに成功。
書き換え対象のROMと入れ替えてBIOS更新ユーティリティを動かしたが、対象外のBIOSといわれてはねられる。
ユーティリティを変えて実行することにした。
この際もう一枚FDが必要になったが、またFDが壊れていた。
結果、ユーティリティを変えてもダメ。
ってことで、ROM入れ替えBIOS書き換え作戦は失敗。
ネットを調べると、AMIBIOSは起動時にHOMEとCtrを連射するとFDのBIOSを読み込むとのこと。
やってみたが、ダメでした。
結局自力でのBIOS更新をあきらめた。
ネットで探すとBIOS更新してくれるところがいくつかある。
その中でROMを送り付けなくても、業者側でROMを用意してくれて、指定のBIOSイメージを書き込んだ上で送付してくれるサービスを発見。
BIOSトラブルなんでも屋。
2009/7/4 BIOS注文。
BIOSイメージをWeb上で登録したがうまく登録できていなかったようで、メールで送付するよう指示メールが来た。
いうとおりにメールでBIOSイメージを送付。
2009/7/11 週末家に帰ったらBIOS ROMが届いていた。
ROMを付け替えたらちゃんと動いた。
すばらしい。
5.Windows7RCをインストール。インストール時の背景画面で10分ぐらい止まっていたが、放っておいたら動いた。
HDDからのデータコピーでも10分ぐらい?
なにかおかしい気がしたけど、結局うまくいった。40分ぐらいでインストール完了。
とりあえずフリーズしたように見えても気長に待つのがWindows7のインストールの極意だ!
6.PT1のインストールは難しい。PT1以外のドライバはOS標準でどうにかなった。
PT1のドライバがなかなか入らない。
PCIを挿す位置を色々変えてみたが、うまくいかない。
レガシーデバイスからインストールするが、署名がないので、PC起動するたびにF8を押して、署名がないエラーを回避する必要がある。
それは使い物にならない。
署名を自分で入れる方法があったのでやってみた。
参照サイト:
64bit版Windows 7でPT1(
To be another story)
Windows SDKをMSからダウンロード。ディスクimgファイル。
今のSoloにはDVDドライブが付いていないので、イメージをマウントするソフトを探索。
→
MagicDiskで可能。
後は、Webの情報に従ったら、うまく出来た。
不明なマルチメディアデバイスがPT1の本体ではない。
本体はJungoって下に出来る。
不明な〜は上記のWeb情報でドライバを入れて解決できる。
B-CASカードリーダ(シャープ)はなにもドライバを入れなくても、PT1は動作した。
ただし、スタンバイ・休止状態からの復帰時にB-CASカードが動作しなくなる。
カードを挿しなおせば動作するが、使用には耐えない。
NTTのカードリーダ
NTT-ME SCR3310-NTTComを買ってきたら、休止状態からの復帰でもちゃんと動いた。
7.休止状態からの復帰に失敗することがある。3回に1回ぐらい?
黒い画面でカーソルが点滅しっぱなし。
一旦リセットを押して起動しなおすと、「再開ローダー」画面で、復元データを破棄するか、再開を続けるかと聞かれる。
どちらを選んでも起動するが、必ず選択しなければいけない=選択しないとずっと「再開ローダー」画面で止まってしまう。選択肢を自動で選択する機能がないものか?
遠隔操作をするPCなので、これでは使用に耐えない。
復帰に失敗するのはカードリーダのせいかと思っていたが、シャープ製・NTT製ともに再開に失敗する。
BIOSの設定をいじっても直らない。
仮想メモリのページングファイルをCドライブからDドライブに変更したら、今のところ調子が良いようだ?→やっぱりダメでした。
(2009年7月27日追記)
WindowsUpdateを手動に変更、ビデオカードのドライバ更新、カードリーダをマザーのUSB直付けでなくUSBハブをかまして接続、仮想メモリなし、という設定にしたらサスペンドからの復帰に失敗しなくなった気がする。
8.電源断(S5状態)からのWOLをするにはドライバ更新が必要休止状態からのWOLはうまくいくが、電源断からのWOLが出来ない。
NICの設定を見ても、そのようなオプションが存在しない。
nVidiaのページから、Vista64bit用のnForce3000シリーズのドライバをダウンロードして入れたところ、電源断からのWOLが可能となった。
NICの設定にオプションが出てくる。
9.VNCについてはUltraVNCの最新版を使うこれまでRealVNCを使っていたが、Win7 64bitでは動かない。
UltraVNCなら動くという情報。
日本語版とか色々入れてみてたら、画面の切り替わりとかうまく描画できない。
クイック起動っぽいところからGoogle Chromeを動かしたら、操作を受け付けなくなるとか。
一旦全てアンインストールして、英語版の最新版1.0.6を入れたらうまくいった。
日本語入力も英語版だけで出来た。
動画もRealVNCよりもスムーズに表示できるようになった。
ただし、タスクバーでの右クリックメニューが見えないのでウィンドウを閉じるとき注意。
10.ビクターの液晶テレビにつなげる問題。nVidiaのビデオカードを使ったが、正しいアスペクト比で表示が出来ないず、横長になってしまう。
1280*768にすればだいたいアスペクト比が正しくなるっぽいけど、画面が暗くなってしまう。
nVidiaコントロールパネルの、「カスタム解像度の管理」で、「垂直同期極性」を「+」→「-」にすると、画面が暗いのは直る。
だが、画面の右側が写らない。
CRT画面の位置の移動をやっても、右側が真っ黒なのは変わらない。
前はWindowsXP+ATIビデオ(マザー内蔵)で、なんとか調整が出来ていたのだが。
そんな感じで、まあトラブルばっかりですよ。
現時点でもその全てが解決したわけではないのがつらいところ。
まあ、がんばりましょう。